石天氏は中国河北省邢台市出身。安徽工程大学デザイン学院環境デザイン専攻を卒業し、卒業時には「安徽省優秀卒業設計」に選出。卒業作品は大学に収蔵され、現在も教育用のケーススタディとして活用されています。卒業後は、家具デザイン、インスタレーションデザイン、建築デザインなど幅広い分野の総合的なプロジェクトに携わり、経験を積んできました。

日本建築への強い関心から来日を決意し、武蔵野美術大学大学院建築学科および京都芸術大学大学院建築・環境デザイン学科の入学審査に合格。最終的に、実務経験と学びを両立させる道を選び、三九建設株式会社設計部に入社しました。

入社後は、高級顧客層を対象とした「山木沈香沉浸体験館」プロジェクトに携わり、済南中心での実現に加え、寧波阪急中心や上海での旗艦店企画、さらに日本（銀座・京都）での出店計画にも参加しています。加えて、ホテルや民宿建築の設計にも従事し、実践を通じて専門性をさらに高めています。

多様なデザイン領域での知見を活かし、利用者に新たな体験を提供する建築デザインを追求しています。