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人と空間の調和を目指すデザイン

張 永旭

ZHANG YONGXU

設計部
建築およびインテリアデザイナー
(2024年11月掲載当時)

構成員紹介

それぞれの生活リズムとつながりを大切にする設計

張 永旭氏は中国天津市出身で、天津城建大学建築学専攻を卒業後、天津市建築設計院の室内設計部門にて3年間勤務し、公共施設や住環境を中心としたプロジェクトに従事しながら実務経験を積みました。

2023年からは三九建設株式会社でデザイナーとして活動する一方、文化学園大学大学院生活環境学研究科に進学し、「高齢者と外国人の相互扶助型コミュニティ居住」を研究テーマに掲げ、多文化共生を実現する新たな住環境設計の枠組みを模索しています。

パノラマシティビュー
研究と実践

張のデザインアプローチは、ユーザー一人ひとりの生活空間の「心地よさ」と「人と人との関係性」を丁寧に捉えることを重視しています。

細やかな視点から、空間の広さや配置に留まらず、そこで生まれる人間同士の交流やつながりにまで配慮し、共感や温かみを感じられる場づくりを目指しています。

家庭の中で自然と交流が生まれ、日常生活が豊かになるような設計を心がけ、居住者が自分のペースで暮らしながらも家族と共有する瞬間を大切にできるよう、使いやすく温かみのある空間を提供しています。

このようなアプローチを通じ、利用者が生活に豊かさを実感できる空間設計を実現しています。

研究は第36回日本インテリア学会にて「優秀発表賞」を受賞し、デザインを通じた社会的課題の解決へのアプローチが高く評価されました。

今後は、実証実験や地域パートナーとの協働を通じて、インクルーシブな住環境設計の新たな指標を構築し、建築・インテリア分野における社会的価値を重視した設計基準の創出を目指しています。

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